雨はずっと降り続いている

日記と備忘録。

私は妹に手紙を出せなかった

中3の妹が入院したのは2月のことだ。

 

理由は

・不安障害

・うつ

摂食障害

 

15歳の妹は、入試を目前にして精神科病棟に入院することになった。

 

私の地元は、かなりの田舎で病院も少ない。

中2から不登校だった妹は、「愛着障害」と言われていた。

その時の主治医の先生のことは妹は信頼していたみたいだけど、すぐ関東に異動になった。

妹は、一つ頼れる人を失った。

 

愛着障害と言われた妹は、両親とおばあちゃんのいうことをまるで無視した。

妹は「愛着障害」に頼るしかなかった。

 

母親は、妹のいない家族LINEでずっと愚痴を言っていた。

妹の反抗的な態度、学校の対応、父親のこと。

私含めて姉3人は、「もっと、認めてあげて」と伝え続けた。

 

家族の中で、1番柔軟に考えられるのはおそらく父親だ。父親はいろいろ勉強をして、末の妹に接してきた。その結果、父親にだけ末の妹は口をきくようになった。

 

しかし、様々重なり、妹は特に摂食障害の治療のために精神科病棟に入院することになった。

 

「手紙を、書いてあげてくれ」

 

家族LINEで父親が姉の私たちに頼んだ。

みんな快諾した。

 

私も、何度も書いてみた。

私も不安障害と、摂食障害。教師でもある。愛着障害の勉強もした。絶対何か、力になれること書けるはず。伝えられるはず。

でも、何も書けなかった。

 

何を伝えたら良いのかわからなかった。

知識が邪魔をした。

「不安障害だから、りんちゃん(末の妹)の気持ちわかるよ」

違う。

「何も食べられない時の辛さわかるよ」

違う。

全部違う。私が思ってることは、妹のことを思いやった内容ではなくて、教師として関わっているような気がしてきた。担任でもないし、普段連絡とっているわけでもないから、教師でもない。

 

次女三女は手紙を書いたみたいだった。

可愛い封筒と、少しのプレゼントを家族LINEに載せていた。

私は

「忙しくて、手紙書けなかった。仕事落ち着いたら送るね。」

と逃げた。

 

 

私に知識がなかったら、妹に手紙をかけただろうか。

そうだとしても書けなかったかもしれない。

 

 

私は、ここ2年近く、母親や妹に介入することで疲れてしまった。

 

 

薄情な姉だと思われたかもしれない。実際に薄情かもしれない。

 

きっと末の妹が元気になったとしても、私の後悔は続くだろう。

 

私は妹に手紙を出せなかった。

 

私が何を思っていたとしても、妹に気持ちを伝えることはできなかった。

 

一時退院をして、クロと楽しそうに触れ合う妹の写真を見て安堵した。

 

 

 

 

手紙、送れなくてごめんね。

りんちゃん、また一緒に買い物に行こうね。